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吉田幸生WEB

関西を中心に主にシャンソンピアニストとして活動してきた音楽家吉田 幸生のいろいろ

入院中です

透析とはどのようなものか

まず、装置のパイプを体に接続するための手術をする。手術室に入るわけではないが、透析室のベッドに横たわると、手術する部位の周りにシートが敷かれ、メスを入れる場所だけ丸い穴の空いたシートを上から被せ、担当の医師は、ちゃんとテレビに出てくる手術の人の格好をしている。
とは言え手術そのものはものの10分で終了。
最初に消毒、局部麻酔し、ややあって先生が「始めます。時々痛いですよ」とおっしゃるので覚悟。メスを入れられた感覚はないが、針を刺すようなチクッチクッとした痛みが2回ほど。と思ったら「はい終わりました」で、もう透析装置本体に動脈パイプ・静脈パイプが繋がれて、体の外を行き来するマイ血液。ひえー。先生はそこで行ってしまう。

複雑に巡らされた管の中をジュルジュルと行き来しているマイ血液。動脈系は赤、静脈系は青でマークされているので何となく流れがわかる。ひときわ大きな、浄水フィルターのような筒は、両端が赤と青になってるので、ここで老廃物を濾してるのかな?と推測。だとしたら横のでっかい機械は何をしてるのだろう?分析?管理?管たちを引っ掛けているワイヤーのタワーの先っちょに信号機が付いていて、異常があると色が変わって知らせる仕組み。患者一人に人がつきっきりではなく数人で適当に見回っておられる。一度自分の装置に赤が点灯してドキドキしたが「ちょっと流れが悪くなったみたいですねー」と言うわけで、パイプの位置を上げたり下げたりして調節。グリーンのランプに戻ってホッとする。時間が来ると「終わりますねー」と声をかけられ、担当者が装置をいじると、パイプはみるみる透明になっていき、全部透明になったらパチパチとパイプを外して、はいおしまい。自分の体には、まるでオーディオのラインイン、アウトのように赤、青の印がついた管が3本ブラブラ。

一度手術を受けてしまえば、後は呼ばれた時に部屋に行くと、パチパチと繋いではいスタート、とわりかしお手軽。そうやって、数人いる患者さん皆ただ寝っ転がってるだけなので、あまりお医者っぽくないスタッフの人たちも何となくのんびりムード。もちろんちゃんと資格を持った専門の方たちだろうけれど。だけど時には「あなた、血圧が急に下がって来たので透析中断しますね」と言われてる人がいたり、身動き一つしないおばあさんの横に、普通は入れない付き添いの人がずっと話しかけてたり、ドラマもある、そんな、週3回の透析の日々。
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